甘々と稲妻(2016)

アニメ

年間100本以上の映画と50以上のアニメ作品を観るボクが、今回おすすめするのはこちらの作品!

“食”と”愛”をテーマに親子の温かい絆が描かれる“ほっこり癒やし系”アニメ『甘々と稲妻』

原作:雨隠 ギド 監督:岩崎 太郎

あらすじ

半年前に妻を亡くし、男手ひとつで5歳の娘を育てる犬塚 公平(いぬづか こうへい)。
高校教師という仕事に追われなかなか家事まで手が回らない。

特に疎かになっているのは”食”だ。
親子仲は良好だが、いつの間にか2人で食卓を囲む時間は無くなっていた。

ある日公平と娘のつむぎは花見へ出かけ、そこで涙を浮かべながらおにぎりを頬張る女子高生の飯田 小鳥(いいだ ことり)と出会う。
涙が出る程のおにぎりと小鳥に興味津々のつむぎ

いままでに無いつむぎの”食”に対する反応が公平の”食”に対する意識を変え始めるー。

総評

なんとも癒し効果の高い作品!
年齢を重ねてきてこういう作品に癒しを感じるようになってきた。

観ていて自然に笑顔になれてほっこりできる。料理を通して深まる絆と想い、そして感じる娘の成長。
その親子関係が微笑ましくて、楽しい。

「娘に美味しいごはんを食べさせてやりたくて!」

料理を始めようとするきっかけがなんとも素敵。そして悪戦苦闘しながらの初めての料理。
頑張ろうとするお父さんの姿勢と、より密になっていくであろうつむぎとの関係にワクワクする。

加えて料理だけでなく、公平が親として抱える苦悩も描きだし、ひとつひとつの問題をつむぎとしっかり向き合い乗り越えていく。
それらの様が観ていて心地いい。

キャラクターと声優さんの魅力

1話目からしっかり出ているキャラクターの魅力。
なんといってもつむぎの言動や行動から出る子供らしい可愛さが随所に見られて最初から楽しい。

つむぎを演じた遠藤璃菜さんは当時11歳。
遠藤璃菜さんの作品は、時代は前後するけど『劇場版 若おかみは小学生』、『ばらかもん』に続いて3作目。

どの作品も実年齢に割と近いキャラクターだったけど、その中でも『甘々と稲妻』はアニメとしてデフォルメされている部分と、リアルさがうまくミックスされていて魅力がたっぷり詰まった5歳児のキャラクターになっている。
特に話し方や滑舌に出る技術的ではない、リアルな子供ならではの拙さが大人のプロの声優さんには出せない大きな魅力のひとつだと思う

そして中村悠一さんをはじめ、早見沙織さん、関智一さん、戸松遥さん等、人気と実力を兼ね備えた声優さん達の演技の安定感と安心感がハンパじゃない。

個人的に好きなシーン

第1話冒頭の弁当を詰めるシーンがめちゃくちゃ好き。

冷凍食品を取る、冷蔵庫を確認する、レンチン、詰める、この日常のよくあるひとコマが細かく丁寧に描写されてるところがたまらなく好き。
全く別ジャンルだけど自分の中ではガンアクション映画の武器調達、装備シーンを観ているワクワク感を感じる。

取り出す冷凍食品の重さや質感、温めた冷凍食品を弁当箱に詰めるときのニチッと感とカップのガサガサ感、ここにもう一品あればという歯がゆさまで完璧。

料理のことでいうともうひとつ。
各話それぞれでテーマとなる料理と調理シーンがあるけど、料理単体で考えるとそのテーマとは関係ない第3話冒頭の朝食が個人的には1番魅力的(笑)。

超個人的評価点

ほっこり:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
親子愛:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
つむぎちゃん:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
声優さん:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

オススメ度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

まとめ

今回紹介した『甘々と稲妻』は”食”を通して描かれる親子の愛のお話です。
特に世のお父さんお母さんに是非観てもらいたい作品です!

子育てが落ち着いた方も絶賛子育て中の方も、懐かしんだり共感する部分が見つけられて、ほっこりしながら観ていただけると思います。

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